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2020年11月

他大学との連携

去る11月19日(木)、大阪市立大学・都市防災教育研究センター(CERD)が中心になって、第8回公立大学防災センター連携会議がオンライン開催され、大阪府立大学からは伊藤が参加しました。各大学独自の取り組みについて報告が行われ、今後の活動について意見が交わされました。こういった取り組みは、災害に対する強靭さを高め、地域連携を促進する効果が期待できますので、今後も積極的に情報交換を進めます。なお、公立大学防災センター連携会議の紹介は、こちらをご覧ください。

2020年10月

地盤特性に関する情報収集

大阪市立自然史博物館・第四紀研究室と大阪平野の地盤調査に関する情報交換を行いました。自然史博には、約3000地点の貴重なボーリングコア試料が保管されており、データのデジタル化や地質断面図の作成を進めると共に、コアを活用した学校向け貸し出し教材を開発して「教員の助力を得ながら防災教育への展開を行う」という画期的な試みを続けています。大阪府大に於ても、地域との協働を志向する演習は定着しつつありますので、相乗効果のある連携を模索して行ければと思います。

2020年9月

被災者支援に関するアウトリーチ

学内の活動支援基金を活用し、上映権付DVD『架け橋 きこえなかった3.11』を購入しました。東日本大震災では障がい者死亡率が健常者の2倍であったという統計もあります。今村彩子監督が被災したろう者を2年4ヶ月間取材して作成した映画で、国内外を問わず高い評価を得ると共に、レスキュー車にコミュニケーションボードを常時積載する等、要支援者を想定した救助体制を見直すきっかけになっています。授業での視聴やボランティアセンターと連携した防災メディア作成を通じて、アウトリーチ活動に役立てられればと思います。

2020年8月

地殻変動評価に関わる調査・研究

RD2Pお世話役・伊藤の本業としては、合成開口レーダーを搭載した人工衛星データ解析を進めております。その成果を、協力連携機関である ㈱地球科学総合研究所の方と共同で英文書籍「Accurate sensing of active movements of the land surface: basic theory of satellite SAR interferometry and its application to a mobile belt」として纏め、過日米国の出版社に投稿しました。出版は来年の初頭になりますが、大阪を中心とした1万平方キロメートルのエリアについて、ミリメートル精度での地殻変動の議論が可能になります。

2020年7月

災害からの復興に関わる活動

客員研究員の山地久美子先生が、東日本大震災10年に向けた災害特集の取材を受け、語り部に関するコメントが河北新報の2020年7月11日付朝刊1面「東日本大震災10年『復興再考』第1部『伝える』2.継承の壁」に掲載されました。その部分を以下に記します。

災害伝承に詳しい大阪府立大の山地久美子客員研究員は「若い語り部が直面する共通の課題が、就職後の『副業』の難しさ。そもそも30、40代の現役世代の語り部が少ない」と指摘する。

2020年6月

防災に関わる調査・研究

現代システム科学域の遠藤崇浩先生と客員研究員の飯塚智規先生が取纏められた「防災研修・地下水利用に関する自治体アンケート結果」を、学術リポジトリ(OPERA)に登録致しました。パーマリンクはこちらです。また、遠藤先生に執筆いただいた紹介文を以下に示します。

本調査は、2019年度の大阪府立大学科研費特定支援事業で採択された「災害用井戸の研究-地下水と防災の多重ガバナンスの確立に向けて-」の研究の一環で実施した。その目的は基礎自治体の防災研修の実施・参加状況とニーズ、及び災害時の地下水利用に関する活用想定や活用経験といった現状把握を行うことである。この調査を通じて①防災研修を通じて頻度の低い災害イベントに対する疑似的経験値を挙げておくことの重要性、②防災・危機管理担当職員以外の職員(首長・幹部職員)の防災研修の必要性、③災害用井戸の整備があまり進んでいない現状が明らかになった。

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活断層に関するアウトリーチ

今月21日のNHKスペシャル「シリーズ日本列島誕生ジオ・ジャパン2」の第2集「列島大分裂」に客員研究員の楠本成寿先生と伊藤が出演しました。活断層の動きに伴って瀬戸内海の地形が発達するシミュレーションを撮ったものですが、それなりに各方面から反響をいただき、府大ホームページのWebニュースにも情報掲載されました。

2020年5月

活断層評価に関わる調査・研究

RD2Pお世話役・伊藤の本業として「大阪平野周辺に分布する活断層評価」を進めております。今月は千里丘陵西部を縦断する佛念寺山断層の現地調査を行いました。都市開発で観察できる地点は減っておりますが、それなりに興味深いデータを得ることができました。それをCR副専攻科目の「地域実践演習」で用いる資料として纏めましたので、今年度後期に巡検を行う予定です。また、RD2P客員研究員である楠本先生が公表されている重力異常解析結果を参照して、佛念寺山断層及びその南方延長である上町断層の実態解明に関する研究を進めたいと思います。

2020年4月

研究員の異動

高等教育推進機構の佐藤鋭一先生が、4月から北海道教育大学・旭川校に転出されました。これを受けて地域防災センターの客員研究員をお引き受けいただくことになり、過日承認されました。北海道は地震・火山災害が多く、その対策が進められている地域ですので、高度な連携が行えることを期待します。

 

2020年3月

活断層評価に関わる調査・研究

RD2Pお世話役・伊藤の本業としては「MTLに沿った砕屑物供給源分析と変形パターンの数値モデル作成に基づく分水嶺隆起プロセスの研究」を進めております。今月、RD2P客員研究員である前川先生には、奈良盆地と泉南地域で採取した岩石試料の鑑定についてお世話になりました。同じく客員研究員である楠本先生とは、富山大学にて共同研究に関する打ち合わせを行い、従来の断層モデルを改良することができました。これらの成果を踏まえて調査を進めたいと思います。

 

2020年2月

ボランティアセンターとの連携

ボランティアセンター(ボラセン)のマスコットキャラ「V仮面」が登場する防災啓発ビデオ「避難梯子を使ってみよう」は施設課・メンテセンターの全面的なご協力のもとで2/19(水)にA5棟でロケを行いました。関電ファシリティーズ㈱の担当者が3階の教室に設置された鉛直型布シュートを投下し施設課のスタッフとボラセンの学生達が次々に脱出を体験し(伊藤もさせてもらいました)、最後にV仮面の大頭がシュートにつっかえたところで無事に撮影を完了しました。同日「防災倉庫の中身拝見」もロケを敢行しております。施設課スタッフは「次年度の全学防災訓練で避難器具の使用体験を取込んでみたい!」と言っておられました。このような活動が府大全体の危機管理レベル向上に発展すれば、本当に素晴らしいと思います。

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大阪市北区「災害時のママ・パパの心構えセミナー」

今月22日(土)に開催されるはずだった、田間先生がお世話されている上記地域イベントは、新型肺炎感染者の急増を受け残念ながら延期となりました。謝金に充てる計画だった予算は、当局に繰り越しが認められれば、次回のセミナーにて活用頂ければと思います。伊藤はオブザーバーとして参加して「北区大淀東地域の避難マップ」のお披露目をする心算だったのですが、延期決定後すみやかに学術リポジトリ(OPERA)登録して社会福祉協議会に報告しました。社協の担当者・末次さんが地域代表の方々と緊密に連絡を取ってくれたおかげで、既に20に迫るダウンロードを記録しております。ユーザーのさまざまな意見を反映したマップはこちらよりご覧いただけます。

 

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